3月22(木) 最後のピアノ教室発表会。

今日はいよいよピアノ発表会当日。
今回の発表会は出番がトリなのと、最後にサプライズで辞める先生に花束贈呈をする時のBGMをお願いされたので、色々と責任重大です。

午前中はピアノ練習。まあまあいい感じ。それから演奏前のスピーチの内容を考える。光田康典さんの素晴らしさを伝える内容にしよう。午後は発注していた花を取りに行き、メッセージカードに先生にお世話になった内容を書く。

そろそろ準備しようとシャワーを浴びている間に、弟が1台しかない車で出かけてしまった…あれ?今日は発表会で使うからって言っておいたのに忘れていたのか?とメールを送ったら、買い物に行っていたみたいですぐに戻って来てホッとする。発表会とか大事なイベントの前にこういう事ってよく起こります。

17:30出発。家に帰ってくるときは発表会も終わっているんだよな。始まれば終わる。時の流れはどんどん進んでいく。移動に1時間かかるので、車の中でゼノギアスのサントラを流し気持ちを高め、演奏前のスピーチを実際に声を出して何度も練習。何とか形になったかな。

18:30に会場到着。18時45分リハーサル開始。一人当たり2分しか時間をもらえず、あっという間に終わってしまった。リハーサルの開始時間をもっと早めて、時間を増やして欲しかったなぁ。リハも終わって、発表会常連の生徒さんと久しぶりに話したり、新しい先生を紹介してもらったりと、皆さんとお話しをする。

いよいよ19:30開場、20時に発表会スタート。大人の部は参加人数が10人と少なく、さらに一人が病欠でまた出番が早くなる。といっても今回はトリなので、緊張は最後まで解けないのですが。

自分の出番が来るまで皆さんの演奏を聴く。まだ初めて1年ぐらいで立派な演奏をされている方もいました。今回の発表会は、自分以外は全員女性だったのですが、女性って男性よりメンタルが強いと思うのは自分だけかな?自分よりピアノ歴が浅い方も数名いましたが、皆さん堂々と弾いていました。(後ほど感想を聞くと、皆さん相当に緊張されていたそうですが)

自分の出番も近づいて来たので舞台裏に行く途中、司会の先生に会って、最後の花束サプライズの段取りを変更したいとの相談。演奏が終わって一礼した後、また着席してピアノを弾き始める予定でしたが、一旦はけて、生徒の写真撮影が終わった後に弾き始めることになりました。皆さんがいる中で演奏か…またプレッシャーが増えるなぁ。

出番も迫ってきて、舞台裏でモニターを見ながらストレッチ。マンガ「舞姫 テレプシコーラ」の作中にあった緊張の解き方、「全身に力をグッと入れて、一気に抜く」を繰り返す。こうして発表会前の緊張対策として、色々な方法を試しています。

そして!トリはいよいよ自分の出番です。演奏前のスピーチは上手く喋れました。が、演奏はひどいものでした…今までの演奏で一番駄目だったかもしれない。

【演奏した曲目】
◎星を盗んだ少女
◎風の憧憬

初めの曲、「星を盗んだ少女」の1周目は上手く弾けたので、これはいけると思ったのですが、2周目からだんだんと崩れてきて、2曲目の「風の憧憬」からは、音を飛ばすわ、パニクってどう弾けばいいのか分からなくなって適当に弾いたり散々でした…。音を忘れても演奏を止めないことを信条としているので、それが逆に仇となって、分からなくなった箇所を適当にごまかしてしまい、まるで音楽になっていませんでした。特に最後の締めが酷過ぎた…。こうして思い出して書くのも辛い。ちょっとトラウマになりそうなぐらい。

なぜショックかというと、弾けなくなったことより、適当にごまかして、無理やり終わらせた自分が情けなくて…。明らかな練習不足。演奏が体に染み付いていませんでした。ボロボロの演奏を終えて、苦笑いしながらステージを後にする。これがトリの演奏だなんて…先生にも来てくれた友人達にも申し訳ない。

これで全員の演奏が終了し、生徒がステージに集まり記念撮影をした後、司会の先生との段取り通りに演奏開始。曲は「夜空一杯の星を集めて」この発表会を最後に辞める先生に、サプライズで花束のプレゼント。先生は泣きながら喜んでくれました。

そして…この演奏でまたやらかしてしまいました!この演奏も上記と同じく、1周目は何とかミスもなく演奏出来ました。でもまた2周目からミスが出てきた…まずい。その途中で司会の先生に声をかけられたんです。それでも演奏に必死になっていると、もう一度「もういいですよ」と。それでやっと、さっきの声かけが演奏ストップの合図だったと気づいたんです。

簡単な打ち合わせのみで、リハもなくぶっつけ本番のサプライズ。素人には荷が重すぎました…。演奏に必死で全く周りが見えておらず、一人で空回り演奏…恥ずかしすぎる。ある意味さっきのダメダメな演奏よりずっと恥ずかしい。心の中で恥ずかしさでのたうち回りながら、先生も加えてもう一度記念撮影。その時の自分の表情は苦み走っていた事でしょう。毎回発表会の後には記念撮影写真がもらえて、発表会のDVDも出るのですが、今回ばかりは見れません。トラウマばっかりなので…。

トリもサプライズも、全てが笑ってしまうぐらいに思い通りに行かなかった…。こんなことってある?思い出す度に悔しい、恥ずかしい、情けない感情の錯綜。人生でこんなにのたうち回る経験って久しぶりだな~。まあ考え方によってはある意味、中々出来ない貴重な体験が出来ましたけど。これは傷が癒えるまで時間がかかりそう。こういう経験をすると、時間しか解決出来ない事ってあるんだなって実感します。

こんなダメダメな演奏でも褒めてくれた生徒さん、先生方や友人の皆さんに感謝。素敵な人達に囲まれて自分は幸せ者です。もっともっと精進します。そして、このような機会を与えて下さった先生方、本当にありがとうございました。

最後に、辞める先生は一番お世話になったので、個人的に花束をプレゼントしてお別れの挨拶。またいつか、演奏会や親睦会でお会い出来る日を楽しみにしています。そして今度こそ、いい演奏を先生に届けますね。

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