堰代ミコちゃんの企画、リレー小説に送ったショートストーリーです。
500文字制限は少ないと思っていたけど、書いてみるとやっぱり全然足りないなぁ。
【メアリンゴちゃんとの出会い】
メアリンゴちゃんで頭がいっぱいだった俺は、よそ見運転のバイクと衝突。
病院に運び込まれた。
犬埼「お、目が覚めたか?」
使田「俺なんでベッドにいるんだ?…そうか、あの時…」
犬埼「お前、運良く急所を外して軽傷で済んだらしいぞ。心配させやがってよ~!」
使田「そうか、すまなかったな。」
犬埼は普段ヘラヘラしているが、面倒見のいい奴なんだな。ちょっと見直した。
使田「そういえば、今何時だ?メアリンゴちゃんの配信!」
犬埼「何時って…23時過ぎだけど。」
使田「マジかよ!!!…今まで一度も生配信を見逃したことなかったのに!」
犬埼「こんな時までメアリンゴちゃんって、どんだけ好きなんだよwww」
俺は学生時代、小さい頃から夢だった「仮面ヒーローツカイダー」というN.Vtuberになった。
数年続けたが、登録者が全く伸びずに引退。俺のヒーローになりたい夢は儚く消えた…。
だが、悪いことばかりじゃなかった。
当時、大型コラボで共演した、フルーツ系N.Vtuber「魔法少女メアリンゴ」に一目惚れしてしまったのだ。
それが、俺とメアリンゴちゃんとの出会いだった。
それ以来、アラサーの妙齢ながらも魔法少女を名乗り、第一線で活躍し続けるメアリンゴちゃんは、
夢を諦めた俺にとって、永遠のヒロインであり、ヒーローでもある。