5月21日(月) ピアノお休み。火垂るの墓を観た感想。

朝から雨。やっと梅雨らしいお天気。

昨日のイベント後、朝7時まで起きてグッタリだったので、
今日は一日中寝たり起きたりを繰り返す。
夕方からやっと少し回復してきたので、ずっと観たかった「火垂るの墓」を観る。
高畑監督が逝去されてから観るというのも、なんだかミーハー感があって嫌だけど…。

この作品は20年ぐらい前に見て、トラウマになるぐらいボロボロに泣いた記憶があるので、
ずっと見るのを避けてきたのですが、岡田斗司夫氏の解説がすごく面白かったので、
久しぶりに見たくなりました。こういう自分の中のタイミングが重要なので、
怖いけど思い切って遂に見ることに。で…感想は、思ったより平気でした。

あれから20年、年齢を重ねて価値観が変わったのか、又は鈍くなったのか、
岡田氏の解説を聞いたからなのか、意外に冷静に観ることが出来ました。
もちろん多少は泣きましたが、号泣するほどではなかった。
なんていうのか、これって悲劇なのかな?って思ったんですよね。

短い人生ながら、精一杯生きたので、それでいいのではないかと。
長生きすることが幸せだとは決して思えないので。
清太が家を出ていくという選択に賛否両論あるとは思いますが、自分は出ていく派です。
自分が子供を持てば、また価値観が変わるのかな。

また、最後に金持ち風のお嬢様三人組が、別荘のような建物から風景を眺めた先に、
清太と節子の住んでいた防空壕という対比と構図。
これも、金持ちが幸せとは決して思えないんですよね。自分なら間違いなく清太側だろうなと。

人生が長い短いとか、金があるかないかなんて、ハッキリ言ってどうだっていい。
その人生を生きた本人が、最後にどう思うかが全てだと、今の自分は思います。

その後、また岡田氏の解説を改めて聴いて、なるほどと思う事多数。
この人やっぱりすごいなぁ。自分も分析するのは好きだけど、
人からお金を頂く程の価値のある分析力は、圧倒的な思考力があってこそなのですね。
到底真似できる気がしない。これぞ一流のプロフェッショナルです。

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